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ミニ四駆の基礎知識 大人気マンガの裏側と現在のミニ四駆ブームを振り返る

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1968年にミニ四駆の前身、「クイックレーサー」が発売されてから約50年の歴史を持つミニ四駆。近年では第3次ともいえるブームが到来していて、その楽しみ方は様々なようです。長い間親しまれるミニ四駆にどんな魅力があるのか徹底解説します!
ミニ四駆

出典:写真AC

ただのプラモデルではない"ミニ四駆"とは

「ミニ四駆」は総合模型メーカーのタミヤが販売するプラモデルですが、特徴的なのは小型動力、つまりモーターを搭載していることです。モーターの動力源は多くが単3電池なので、そのパワーがミニ四駆の出力を大きさ左右します。

 プラモデルが動力を積んでいるという意味ではラジコンと同じですが、ミニ四駆は無線操作できるラジコンとは異なりまっすぐしか走れません。つまり操作ができないミニ四駆のレースでは、手を放したあとは応援することしかできず、その勝敗はレースまでの改造やチューニングにかかっています。

 総じてミニ四駆は、パーツを組み合わせる工程や完成した後の美観を楽しむプラモデルと、チューニング技術による勝敗を楽しむためのラジコン、両方の魅力を持っているのです。

 ちなみに「ミニ四駆」という言葉は一般名称ではなく、前出の株式会社タミヤが保有している登録商標です。

長い歴史の中で繰り返すミニ四駆ブーム

 タミヤのミニ四駆はその発売から累計販売台数なんと1億8000万台を誇ります(2018年時点)。

 ミニ四駆がここまで売れた背景には、かつて2度も訪れたブームによる影響が大きいのです。

第1次ミニ四駆ブーム

 第1次ブームの火付け役となったのは、代表的な小学生向けマンガ雑誌「コロコロコミック」で1987年から連載が始まったマンガ「ダッシュ!四駆郎」です。

 徳田ザウルス先生が手がけた同作品は、主人公の日ノ丸四駆郎が、実のレーサーである父からもらったマシン「ダッシュ1号・皇帝(エンペラー)」とともにライバルと切磋琢磨する連載漫画です。

 ローラーのないマシンが自由に曲がったり、持ち主の意思を汲んだ動きをするのは同作品のツッコミどころ兼、見所です!

 これは余談ですが、約30年前にミニ四駆ブームの火付け役となった同作品は、現在のタミヤの商品ページ内「1/32 ミニ四駆PROシリーズ」のアイコンにいまもなお使用されています。

 この記事を読んでいる方はこれからミニ四駆を始める、または興味をもったばかりという方が多いはず。そんなミニ四駆初心者はまず「ダッシュ!四駆郎」でミニ四駆の歴史を勉強してみてください。

 ちなみに「ダッシュ!四駆郎」には「真ダッシュ!四駆郎」「ハイパーダッシュ!四駆郎」という続編もあります。

第2次ミニ四駆ブーム

 第2次ミニ四駆ブームはなんといっても、「ダッシュ!四駆郎」と同じくコロコロコミックで連載された大人気マンガ「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」によるものです。

(私も同作品のドンピシャ世代でミニ四駆にドはまりし、当時何台も持っていました!なかでも特にお気に入りだったのは「ディオスパーダ」です!)

🏎 第1シリーズ 国内編

 こしたてつひろ先生による同作品は、近所でも有名なミニ四駆兄弟の星馬烈と豪がある日、ミニ四駆を研究する土屋博士から最新のマシン「フルカウルミニ四駆」を託されることから物語がスタートします。このとき登場したマシンが、フルカウルミニ四駆の原点「マグナムセイバー」と「ソニックセイバー」です!

 酷な編は黒沢太(ふとし)、鷹羽リョウ、三国藤吉らとの対決を経たのち、土屋博士をライバル視する大神博士が開発したヒールなミニ四駆とそのレーサーたちとの対決が描かれます。

 大神博士が開発したマシンの代表は「プロトセイバーJB」「ビークスパイダー」「ブロッケンギガント」「レイスティンガー」の4台で、今でも人気を誇るマシンです。後者の3台を扱うレーサーは「沖田カイ」「近藤ゲン」「土方レイ」の3人で新選組の隊士をもじったイキな名前が付けられていました!

💡登場人物の初代マシンと必殺技一覧
レーサー マシン 必殺技
星馬豪 マグナムセイバー マグナムトルネード
星馬烈 ソニックセイバー --
鷹羽リョウ トライダガーX 壁走り
三国藤吉 スピンアックス サンダードリフト
J(ジェイ) プロトセイバーJB 空気砲
沖田カイ ビークスパイダー 空気の刃
近藤ゲン ブロッケンギガント ハンマーGクラッシュ
土方レイ レイスティンガー ※マシンの先端から出る針で相手マシンを突き刺します

 同シリーズでは季節ごとに行われたGJC(グレートジャパンカップ)の上位入賞者に参加資格が与えられるSGJC(スーパーグレートジャパンカップ)で日本一のレーサーを争います。

 SGJCは3日間にわたって開催される超大型のレースで、同作品の中でも最も白熱するレースの数々は必見です!

🏎 第2シリーズ WGP(ワールドグランプリ)編

 第2シリーズの幕開けは、ミニ四駆の生みの親(作品内)である岡田鉄心先生が名誉会長を務めるFIMA(国際ミニ四駆連盟)が第1回ミニ四駆世界グランプリの開催地を日本に決めるシーンから始まります。

 同大会に日本からは星馬豪、星馬烈、鷹羽リョウ、三国藤吉、J(ジェイ)の5人がエントリーされ、世界各国のチーム、レーサーたちと世界一の称号を競い合います。

 同シリーズの最大の特徴は第一シリーズとは違いチーム戦であること、また扱うマシンに「GPチップ」というマイクロチップを搭載し、レーサーやコースの特徴を学習させていくことです。

 世界の代表チームもそれぞれ魅力的なレーサーとマシンが出場します!

💡登場人物の初代マシンと必殺技一覧
出場国 チーム名 リーダー マシン 必殺技
日本 TRFビクトリーズ 星馬烈 ハリケーンソニック ハリケーンパワードリフト
アメリカ NAアストロレンジャーズ ブレット・アスティア バックグレーダー パワーブースター
ドイツ アイゼンヴォルフ ミハエル・フリードリヒ・フォン・ヴァイツゼッカー ベルクカイザー ツバイフリューゲル
イタリア ロッソストラーダ カルロ・セレーニ ディオスパーダ アディオダンツァ
ロシア ССРシルバーフォックス ユーリ・オリシェフスカヤ オメガ --
中国 小四駆走行団光蠍 トン・ウェン・リー 空龍(クーロン) --
北欧 オーディンズ ワルデガルド・ダーナラ ホワイトナイト トランスギヤシステム
オーストラリア ARブーメランズ ジム・アレキサンダー ネイティブサン なぜか使う変な方言
ジャマイカ クールカリビアンズ ピコ・パルティア ジャミンRG 軽快なリィズム
アフリカ サバンナソルジャーズ ジュリアナ・ヴィクトール ビークスパイダーゼブラ --

※マシンは大会開催時のものです。

 同作品の見所はあまりにも多すぎて本章では書ききれないので、おすすめポイントを箇条書きで書いておきます!

・アストロレンジャーズ、バックブレーダーの初登場シーン
・WGP初戦、当時のアイゼンヴォルフリーダー・エーリッヒと星馬烈の一騎打ち
・CCPシルバーフォックスとの氷上の戦い
・チームランニングによるアストロレンジャーズへの初勝利
・バックブレーダーが放つパワーブースター
・沖田カイ、土方レイの再登場
・シャイニングスコーピオンの登場
・ディオスパーダのアディオダンツァ
・ロッソストラーダとTRFビクトリーズのデスマッチ
・ミハエルとベルクカイザーの登場
・ビートマグナムの開発
・バスターソニックの開発
・ファイナルステージ 初戦 アストロレンジャーズが見せたサターンフォーメーション
・ファイナルステージ 第2ステージ カルロの大逆転
・ファイナルステージ ラストステージ 豪、ミハエル、ブレットのデッドヒート

💡Point!!
YoutubeをはじめWeb上の動画共有サービスによって様々な動画を無料で楽しむことができるようになりましたが、「爆走兄弟 レッツ&ゴー!!」の無料動画は同様のサービス上にはほとんど存在しません。その理由は2007年に初めて同作品がDVD化された際、予告なく光感受性発作対策の映像処理が施され、一部のシーンでキャラやマシンに残像が発生したことで原作者との間にトラブルが生じたことが原因という噂があります。また、一説には版権元である小学館の取り締まりが非常に厳しく、アップロードされた動画もすぐに消されてしまうという噂もあります。(諸説あり)

 無料動画視聴サービスではなかなか見ることができない「爆走兄弟 レッツ&ゴー!!」を見る方法があります

▶ 【公式】バンダイチャンネル「爆走兄弟 レッツ&ゴー!!」
https://www.b-ch.com/titles/3365/

▶ 【公式】バンダイチャンネル「爆走兄弟 レッツ&ゴー!!WGP」
https://www.b-ch.com/titles/3366/

▶ VideoMarket(ビデオマーケット)「爆走兄弟 レッツ&ゴー!!」
https://www.videomarket.jp/title/131019
 
▶ VideoMarket(ビデオマーケット)「爆走兄弟 レッツ&ゴー!!WGP」
https://www.videomarket.jp/title/131021

 現在では、2014年にBlu-ray BOXとして発売されているので、当然そちらでも視聴可能です!

💿 Amazon「爆走兄弟レッツ&ゴー! ! Blu-ray BOX」
https://www.amazon.co.jp/爆走兄弟レッツ-ゴー-Blu-ray-BOX

第3次ミニ四駆ブーム

 さて、話題をミニ四駆のブームに戻します。

 第2次ミニ四駆ブームから約20年の時を経て、現在第3次ミニ四駆ブームが到来しています。その特徴は子どもだけでなく大人もハマっていることです。

 その理由は単純明快で、20年前の"レッツ&ゴーブーム"時代にミニ四駆にハマった子どもたちが大人になり、再びミニ四駆に熱中しているのです。

 昔とはちがい大人のオモチャにもなった現在のミニ四駆は、楽しみ方にも変化が見え、なかでも特徴的なのは女性から人気を博している「デコ四駆」でしょう。

 デコ四駆とはミニ四駆をとにかく可愛く見せるためにデコレーションして走らせたり眺めて楽しむことで、世界からも評価されている日本カルチャー"KAWAII"の一つともいえます。

 一方で大人になった男性陣は当時自分では買えなかったマシンやパーツを買うことで、自分なり最高のカスタマイズをし、スピードの追及を楽しんでいる人も多いようです。

 また、第3次ミニ四駆ブームの背景には近年著しいSNSの発展もあるようです。20年前にはなかったSNSの存在によってカスタマイズや、デコレーションしたオリジナルのミニ四駆を披露することが容易にできるようになり、ブームを後押ししています。

* * *

 冒頭でも触れた「クイックレーサー」の発売から約50年経ったいまでも、大人にも子どもにも愛されるミニ四駆。

 アニメやマンガを通じて世代を越したブームを起こすという点ではポケットモンスターやセーラームーン、ドラえもんなどのレジェンドと並んだといっても過言ではないでしょう。

 この記事を読んでミニ四駆に少しでも興味を持っていただけましたら、アニメでも実物でもよいのでまずは手に取っていただける方が増えると嬉しいです!

イチオシ動画

最後に筆者が個人的にレコメンドする動画を紹介します!
「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」の中で描かれたGJC(グレートジャパンカップ)のモデル、ミニ四駆ジャパンカップ2018のハイライト映像です!

続いて、ミニ四駆第1次ブームを巻き起こした「ダッシュ!四駆郎」でも人気となったエアロ アバンテ実車版映像をご覧ください!

最後に、ミニ四駆第2次ブームを巻き起こした「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」の記念すべき第1話の映像です!

外部リンク

●タミヤ公式HP
https://www.tamiya.com/japan/index.html
●タミヤ ミニ四駆製品カタログ
https://www.tamiya.com/japan/mini4wd/index.html
●小学館eコミックストア ダッシュ!四駆郎(よんくろう)1巻
https://csbs.shogakukan.co.jp/book?book_group_id=11854
●小学館eコミックストア 爆走兄弟レッツ&ゴー!!1巻
https://csbs.shogakukan.co.jp/book?book_group_id=9253

※本記事の内容は2019年7月7日のものです。最新のデータは異なる可能性がございます。
※当サイトの内容は筆者個人による意見です。一部の内容は事実と異なる可能性がございます。

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