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テニスの基礎知識 基本ルールから大会・ツアーの豆知識まで徹底解説

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近日の錦織圭選手や大坂なおみ選手の大活躍により、著しく注目度が高まっているテニス。日本での競技人口は個人競技としては多いほうで、大学のサークルのなかでも非常に人気のスポーツです。それだけ人気がありながら、一般的にはあまりルールや仕組みが知られていない「テニス」の基礎知識について徹底解説します!

テニスボールとテニスコートのイメージ

そもそもテニスってどんな競技?

 テニスは1対1、または2対2となってポイントを取りあうラケット競技です。バドミントンやバレーボール同様、ネットを挟んでプレーするため、サッカーやバスケットボールのような相手との激しい体のぶつけ合いがないため年齢、性別問わず楽しまれています。

 近年ではジュニア用のテニススクールも多くあり、中学・高校にも多くの学校でテニス部があるので若いころから始めやすいスポーツではあるものの、もともと紳士淑女のためのスポーツとして日本へ伝わったこともあり、他のスポーツに比べてややお金がかかるというイメージが強いようです。

繰り返すテニスブーム

 テニスには何度かブームがあり、遡ると今から約50年前、現上皇、上皇后がご成婚された際に起こった「ミッチーブーム」によって日本各地にテニスコートが作られました。

 その後、いまもなおテニスマンガのレジェンドとされている『エースをねらえ!』の流行や、日本人選手の活躍によって団塊の世代に人気が広まり、テニスコートの整備がさらに進み部活や大学のサークルなどテニス団体も多く作られました。なお、男女混合(ミックス)でプレーできることや、そのさわやかなイメージからか、当時はドライブして「テニスデート」なんていうものがひとつのステータスにもなっていたようです。

 もっと若い世代では『テニスの王子様』の人気によって再度テニスブームに火がつき、さらに国内のテニス人口が増えました。(現在30代の筆者はドンピシャ世代で、スネークやツイストサーブが打てないか何度も試したものですw)

 そんな『テニスの王子様』世代の錦織圭選手や大坂なおみ選手などが成長した今、空前のテニスブームを巻き起こしており、彼らが出場する大会はNHKやWOWOW、DAZN (ダゾーン)などの視聴サービスでLIVE観戦できるようになりました。昔と比べ圧倒的に気軽にテニス観戦ができるようになったことも現在のテニスブームの理由かもしれません。

テニスの基礎知識

 空前のテニスブームの今だからこそ、2020年のオリンピック開催に向けて覚えておきたいテニスの基礎知識を要素別に解説します!

テニスの基本ルール

🎾 試合

●セット・ゲーム・ポイント

テニスの大会は主に3セットマッチで行われ、2セット先取で勝利となります(※4大大会の男子は5セットマッチの3セット先取)。

それぞれ1セットは6ゲーム、1ゲームは4ポイント先取でカウントされ、指定の場所に入ったサーブやラリーのボールを相手が返球できなかった場合や、自身のサーブミスなどで1ポイントとなります。

1ゲームの4ポイントは0、15、30、40とやや特殊な間隔でカウントされ、それぞれ0ポイント「ラブ」、1ポイント「フィフティーン」、2ポイント「サーティー」、3ポイント「フォーティー」、4ポイント「ゲーム」と呼びます。

●デュース・タイブレーク

あと1ポイントでゲームを取れるポイントを「ゲームポイント」と呼び、お互いがその状態になるとを「デュース」となり、そこから2ポイント差がつくまでゲームが行われます。

●シングルス・ダブルス

1対1で行うシングルスと2対2のペアで行うダブルスがあり、それぞれ男女、またダブルスには男女混合もあり「ミックスダブルス」といいます。

💡Point!!
シングルスで活躍する選手がダブルスにも出場するケースが多い中、ダブルス専門でプレーする特化型の選手もおり、近年ではアメリカのブライアンペアのように実の兄弟でペアを組む選手もいます。

またミックスダブルスでは時折、男女のトップ選手同士がペアを組むことでも話題を呼びます。昨年(2018年)に行われたエキシビジョンマッチでは錦織選手と大坂選手がペアを組んだことが大きな話題となりました。

🎾 大会・ツアー

●ATPツアー
ATP(Association of Tennis Professionals:男子プロテニス協会)が運営するプロツアーで、男子のプロテニス選手は同ツアーに参加します。

なお、ATPは世界ランキングも管轄しており、そのランキングによって各大会のドローが決まることや、ランキング上位に入らないと出場すらできない大会もあります。

●WTAツアー
WTA(Women's Tennis Association:女子テニス協会)が運営するプロツアーで、女子のプロテニス選手は同ツアーに参加します。

ATP同様、WTAは世界ランキングも管轄しており、そのランキングによって各大会のドローが決まることや、ランキング上位に入らないと出場すらできない大会があります。

💡Point!!
ATPツアー、WTAツアーとも年間60~70の大会があり、大会のグレードによって獲得ポイントが異なります。
そのためトップ選手たちは獲得ポイントの大きい大会に効率よく出場することで年間のスケジュールや体調管理を行い、反対に下位選手はトップランカーが出場しないので優勝の可能性が高い大会を狙ってポイントを稼ぐこともあります。
そのような背景を踏まえて大会観戦するとよりテニスを楽しめるかもしれませんね!

●4大大会(グランドスラム)
全豪オープン(オーストラリア)、全仏オープン(フランス)、ウィンブルドン(UK)、全米オープン(アメリカ)の4つの大会を指します。

4大大会はTPやWTAではなく、ITF(International Tennis Federation:国際テニス連盟)が運営する大会で、テニスの国際大会のなかでは出場選手数、ポイント、賞金など多くの点で最高レベルとされています。

4大大会の男子シングルスは5セットマッチで行われるため、試合時間の定まっていないテニスでは何時間にも及ぶことがあります。過去史上最長の試合は2010年のウィンブルドンで行われた試合で3日間にわたる11時間5分の死闘でした。

📌 なんで4大大会のことを「グランドスラム(grand slam)」と呼ぶの?
トランプのコントラクトブリッジというゲームで出されたカードを全部とって勝つことをグランドスラムと呼んでいたことが語源とされています。そこからテニスをはじめスポーツで「主要な大会にすべて優勝すること」がグランドスラムと呼ばれるようになり、テニスの主要な大会自体を総称してグランドスラムと呼ばれるようになったそうです。(諸説あり)

🎾 コート・ネット

●コートの広さ
シングルスコート:23.77m × 8.23m
ダブルスコート :23.77m × 10.97m

▽その他競技のコートの広さ

競技 バドミントン バレーボール フットサル バスケットボール サッカー
面積 13.40m × 6.10m 18.00m × 9.00m 38.00~42.00m × 18.00~22.00m 28.00m × 15.00m 90.00~120.00m × 45.00~90.00m
💡Point!!
その他のコート競技のコートの広さと比べると、一見テニスコートが極めて大きいようには感じませんが、バドミントンを除くコート競技は主に団体競技です。シングルス、すなわち個人でカバーするコートとしてはテニスはかなり大きいコートといえます。

●コートの種類
テニスの国際大会で使用されているコートは大きく分けて3種類あり、それぞれ大きな特徴があります。
・ハードコート:セメントやアスファルトの上に化学樹脂をコーティングしたコート
・クレーコート:土でできたコート(地域によって使用する土は異なる)
・グラスコート:天然芝のコート

💡Point!!
4大大会では、全豪オープンと全米オープンはハードコート、全仏オープンは赤土のクレーコート、ウィンブルドン(全英オープン)がグラスコートと、特徴の異なる行われているため、選手の武器によって大きく勝敗が左右されます。"芝の王者"ロジャー・フェデラーと"赤土の王者"ラファエル・ナダルがそれぞれの王座をかけた数年間は今でも伝説として記憶に残っています。試合を観戦する際には、コートの種類やその特徴にも注目するとより白熱できるかもしれません!

🎾 テニス用品

●ボール
テニスボールはゴムでできたボールの表面を毛羽のあるフェルトで覆っており、特有の飛翔性があります。重さは56.0g~59.4g、大きさは6.54cm~6.86cmと定められています。

💡Point!!
テニスボールはフェルトの摩耗や空気が抜けることによって弾み方が変わってしまうことから、1試合で大量のボールが使われます。トップ選手は非常に強い回転をかけた球を打つため、ボールの消耗も早く、4大大会では1回の大会で5万個以上のボールが用意されることもあるそうです。

●ラケット
ラケットのフレームはグリップを含めて長さ73.7cm、横幅31.7cm以内と定められています。バドミントンの長さ68.0cm、横幅23.0cm以内というサイズと比べると、実は見た目ほど差がないんです。

●ガット
テニスラケットの内側に張る糸(ストリング)を「ガット」と呼びます。ガットを張る度合いのことを「テンション」と呼び、キロやポンドの単位で表されます。

💡Point!!
ガットの種類やテンションは打球に大きく影響するため、トップ選手では専属のガット張り職人(ストリンガー)と契約することも多いようです。また、トップ選手の打球は非常に強く重たいため、その分ガットが緩むのも非常に早く、1試合のうちに何本ものラケットを使用します。

テニスの豆知識

🎾 なんでテニスを漢字で書くと「庭球」なのか

 主要なスポーツにはそれぞれ和名があり、ベースボールは「野球」、サッカーは「蹴球」、バドミントンは「羽球」と書きます。「蹴球」や「羽球」はその動作や用具からイメージが沸きやすいですが、ではなぜテニスを「庭球」と書くのでしょうか。

 実は明確な起源や由来は不明とされているのですが、和名を定めた当時、テニスが庭で楽しむスポーツだったためと言われています。テニスがもともとフランス貴族の娯楽として発祥したこともあって、日本にも富裕層のスポーツとして伝来し、広い庭でプレーしていたことからそうなったのかもしれません。(諸説あり)

🎾 テニスコートにおしゃれな名前が多い理由とは

 日本国内ではスポーツ施設にネーミングライツがありスポンサー名を冠した施設が多いのに対し、テニスでは全豪オープンの「ロッド・レーバー アリーナ」、全仏オープンのセンターコート「フィリップ・シャトリエ」、セカンドコートの「スザンヌ・ランランコート」などおしゃれな名前が多く存在します。

 ロッド・レーバーは今でもレジェンドと称されるほど偉大な業績を残した男子プロ選手、フィリップ・シャトリエはテニスのオリンピック種目復帰に貢献した元ITF会長の名前です。またスザンヌ・ランランは当時女性にとって優雅なお遊びだったテニスを競技として認識づけた功績者であり、テニスでは偉大な業績を残した権威の名前をコート名としてつける歴史があります。

🎾 特殊な点数の数え方 なぜ0ポイントを「ラブ」と呼ぶのか

 先述の通り、テニスの得点は0、15、30、40とやや特殊な間隔でカウントされるのですが、いったいなぜなのでしょうか。

 実はこちらも明確な由来は不明とされているのですが、時計の文字盤を4つに分けたためという説が有力とされています。ただ、時計の文字盤を4等分すれば3点目は45となりそうですが、これは審判がコールする際や観客が言葉にする際に「フォーティー・ファイブ」というのが長いから短くするためと言われています。(諸説あり)

 また、0ポイントを「ラブ」と呼ぶのはテニスの特徴の一つです。これは0という文字が卵の形に似ていることから、フランス語で卵を意味する「l'oeuf」からつけられたそうです。おしゃれなフランスで生まれたテニスならではの呼び方ですね。

* * *

 いかがでしたか?テレビで試合を観ているだけでは知らない知識もあったのではないでしょうか。スポーツは基礎知識や基本ルール、誕生の背景や豆知識を知っていると、試合観戦がずっと楽しくなります!

 スポーツの視聴サービスが増えてテニス観戦も一層しやすくなっています!ぜひテニスの基礎知識を学んで観戦、応援を楽しんでください!

イチオシ動画

最後に筆者が個人的にレコメンドする動画を紹介します!
最新の全仏オープンから錦織選手のスーパープレー集です!




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